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第7回 海外研修報告
平成15年12月8日
この度、東京三栄会主催の韓国海外研修に参加させて頂きましたので、下記の通りご報告します。
三国コカ・コーラボトリング(株)
チェーンストア販売部 第2営業G
北沢 雄介
1. 研修会名: 東京三栄会韓国海外研修
2. 主催者名: 東京三栄会
3. 日: 平成15年11月10日(月)〜平成15年11月15日(土)
4. 所: 韓国(ソウル、水原、麗水、光陽、釜山、慶州)
5. 長: 畑中義昭(東京三栄会副会長・エームサービス(株)相談役)
6. 局: 平野律子(三井物産(株) 業務統括部統括室コーディネーター)
7. 参加人員: 東京三栄会所属企業 12社 18名
8. 訪問企業: (1) CLOVER CO., LTD.
(2) 韓国三井物産(株)
(3) (株)三進LND
(4) 三星電子 水原工場
(5) LG化学(株) 麗水工場
(6) POSCO光陽製鉄所
(7) (株)東永COLD PLAZA
(各企業の概況と所感は10で)
9.感想として
(1) この研修に参加し私が思った韓国経済の好調な理由として、『選択と集中』、『一致団結』、『スピード』の3点です。
(2) 各企業を訪問し、日本語を話せる人の多さ(日本より国際性は上)、若い人でも要職に就いて自信を持って仕事している事、従業員とその家族の愛社精神を感じました。その一方で従業員の多さには今後効率化が図れると感じました。
(3) 異文化、他業種の方々との交流で、自分がいかに井の中の蛙(一飲料メーカー、チェーンストア部門しか知らない部分は特に)だったかを思い知らされました。今後はこの部分を改善し、色々な角度から物事が見られる様に勉強して行きたい。
最後に、今回の韓国研修会に参加する機会を与えて頂き誠に有難う御座いました。会社幹部の方々、並びに東京三栄会事務局の方々そして関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。
10.訪問企業概況と所感
(1) CLOVER CO., LTD.
【概況】
業: 1988年
会社設立: 1992年
地: #911-2, HOGYE-DONG, DONGAN-GU, ANYANG,
KYUNGKI-DO431-836,
者: 文 榮茂 代表理事社長
金: 200百万ウォン(1円=約10ウォン)
高: 14,150百万ウォン(2002年)
売上比率: 輸出60%、国内40%
従業員数: 約110名
品: 冷温水器、冷水器
【所感】
1988年韓国でウォータービジネスが盛んになり出した頃、創業したクローバー社は、浄水機が付いていない冷温水器で、国内シェア50%、国外にも輸出を広げ大変活気のある企業と感じました。
韓国の飲料水は水道水(飲めない)ではなく、水をポリタンクに入れ販売しているのが主流です。その水販売会社が、クローバー社の冷温水器をセットで販売(リース)しています。手軽に冷水、温水が出る機器以外に、今後どのような工夫をして、消費者ニーズを捉え発展していくのか興味があります。
【工場内】 【水の販売】
 
(2) 韓国三井物産(株)
【概況】
 
立: 1920年(旧)三井物産ソウル支店
立: 1993年12月
者: 橋本 芳博
数: 74名(日本人26名、現地職員48名)
金: 160億ウォン
高: 32,714億ウォン(03/03期決算)
売上高構成比: 化学品他(46%)、機械(32%)、金属(14%)、
繊維・物資(5%)、食料(3%)
題:
1. Own商内開拓
2. 韓国産業の中国への生産シフトへの対応
3. 伝統商内に加え、消費市場・物流・IT関連分野への取組み
4. 移転価格税務及び労務問題への対応
【所感】
今回の研修で、各企業のアテンドをして頂き、現地社員の方を含め、素晴らしく優秀な方が多いと感じました。あらゆる分野にサポートしている韓国三井物産ですが、経営課題の1つである、韓国産業の中国への生産シフトをどの様に克服し、商売を伸ばしていくのか興味があります。
【ビルの1フロアーが韓国三井物産】
(3) (株)三進LND
【概況】
会社創立: 1987年1月
地: 京畿道華城市東灘面英川里494-3
者: 李 景載
金: 2,728百万ウォン
高: 60,161百万ウォン
従業員数: 約1,750名(韓国400名、残中国)
主要製品: TFT-LCD Back Light導光板、
Back Light Unit、精密部品及び金型
【所感】
1987年に精密射出電子部品及び精密金型等の製造メーカーとして設立され、今回の訪問企業の中で、1番元気のある企業と感じました。その理由として、(1)2002年度売上高が前年比155.3%増、(2)今後伸びる分野に積極的に投資、(3)社長の決断の早さ。以上3点です
【精密部品及び金型工場】 【クリーンルーム有する工場】 【新社屋内の社員食堂】
精密部品の設計から製造まで全て現工場で出来るのが強み。 工場内
クリーンルーム内は1m3あたりゴミ(ホコリ等)100個。技術力の高さの証明。
クローバー社の冷温水器
自動販売機(ロッテ社)販売価格、缶は日本円で50〜60円、カップ機で15〜25円。ゴミの分別も実施。
(4) 三星電子
【概況】
立: 1969年
金: 8,943億ウォン
地: ソウル市中区太平路2街250
従業員数: 66,000人
事業内容: デジタル・メディア、セミコンダクタ、
インフォメーション&コミュニケーション、ホームアライアンス
高: 40兆5,115億ウォン(2003年)
【所感】
三星電子は、韓国随一の優良大企業。海外でも知名度は高く、韓国では最も信頼できる企業として認識されています。
1番関心した事は、消費者のニーズを先取りした商品提供であり、マーケティングがしっかりしているところです。この企業の凄さと今後の成長を感じました。
会社概況や商品説明を受け、日本の電機メーカーにない、迫力と勢いを感じました。日本の企業でも行なっていると思いますが、商品性能の向上のみならず、専属のデザイナーが400名勤務し、デザインの向上にも気を配っています。また、会社の歴史を大切にしている点、商品管理が徹底している点に感銘を受けました。
(5) LG化学(株)
【概況】
立: 2001年4月
社: ソウル市永登浦区汝矣島洞20
長: 盧 岐鎬
高: 5.4兆ウォン(2002年)
生産能力: PVC 世界7位
ABS 世界4位
産業資材事業 国内1位
【所感】
3事業部体制(石油化学、産業資材、情報産業)が主で、原材料から生産まで一貫して行なわれている。
具会長から、『グローバル競争でトップになるには、他とは違う差別化された武器が必要であり、研究開発は競争力の中心となる』という中に、常にグローバルな見方で物事を考え、大企業だからと言って安心せず、もっと上を目指し差別化の為の武器を探している点には、感心しました。
【会議室にて】 【麗水工場】
【労働組合委員長 選挙運動】
日本では殆ど見られない光景で驚きました。労働組合が会社より立場が強くなると、韓国経済にも影響が出るのでは?と思いました。
(6) POSCO 光陽製鉄所
【概況】
CEO: 李 龜澤
従業員数: 約8,000人
敷地面積: 約450万坪
生産能力: 粗鋼約1,600万トン/年(単一製鉄所 世界1の生産量)
主要製品: 熱延、冷延製品
徴: 少品種大量生産
【所感】
規模の大きさにも驚きましたが、今回、会社説明をして頂いた方が、そこに勤める従業員の奥さんがボランティアで実施していると聞いて、まず日本では考えられないと思い、1番驚きました。
光陽製鉄所は世界1の生産量を誇る工場です。敷地計画がしっかり出来ているので、整然と建物等が並んでいるのを見て、先を見据えた計画の大切さを改めて認識しました。
工場内が日本に比べてきれいな点、地域住民の環境に十分配慮した環境対策費用(5年間で500億ウォン)等、韓国国民から尊敬されている企業という事がよく分りました。
【光陽製鉄所】
(7) (株)東永COLD PLAZA
【概況】
地: 釜山広域市弐西区岩安洞740番地
従業員数: 108人
敷地面積: 5,000坪
貯蔵容量: 冷凍庫/30トン、冷蔵庫/79,570トン
【所感】
東永COLD PLAZAは韓国内の冷凍・冷蔵の物流基地はもちろん、日本、中国、ロシア等、国際間の冷凍・冷蔵物流の国際物流ネットワークとして拠点になる様努力している。
冷凍冷蔵倉庫、作業場での衛生面の配慮にもう少し改善が必要と思いました。
【社屋】
【−60℃の冷凍庫内】 【−25℃の冷凍庫内】 【作業場】
以上



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