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聴覚障害者と健常者対象のリーダーシップ研修が開催されました

2月25日に、研修委員会主催の「リーダーシップ研修(1日コース)」が三井物産(株)高輪研修所で開催されました。


聴覚障害者と健常者対象のリーダーシップ研修

この研修は聴覚障害者と健常者による合同の研修で、2008年12月に続き2回目の開催になるものです。

三栄会の研修の中で人気の高いコースとして2日間で実施している「リーダーシップ研修」がありますが、今回の研修はこの内容をコンパクトに再構成したもので、状況対応型リーダーシップを中心にリーダーシップ理論の概要を1日で学べるものです。 リーダースタイルの自己診断や成績を競うグループワークなど、受講者参加型の要素も多く、わかりやすく楽しみながら習得できる内容でした。



リーダーシップ研修 佐口講師と手話通訳

講師は「リーダーシップ研修」と同様(株)日本能率協会マネジメントセンターのパートナー講師である佐口直史先生です。

 8時50分、三栄会紹介のビデオ上映の後、吉岡研修委員長の挨拶から研修がスタートしました。
15名の受講者中3名の聴覚障害者が参加、3人一組で9名の手話通訳者がサポートしています。手話通訳は、目と口と手を同時に使う大変な重労働で、20分毎に交代しなければなりません。 佐口先生の話しも通常と変わらないスピードでしたが、手話通訳者の皆さんのおかげでとてもスムースに研修が進行し、聴覚障害者も健常者もストレス無く受講できました。



リーダーシップ研修 グループ討議と手話通訳 グループワークでは、ケース毎にメンバーの開発レベルを判断し、その上で選択肢の中から適切な指導方法を選択します。
部下の開発レベルに応じて指導方法を変えるところがポイントで、画一的な判断をすると間違ってしまいます。
検討にメンバー全員が参加しなければ思い込みに陥りやすく、順調にトップで正解を続けていたグループが急に間違ってしまい、佐口先生に「全員が参加していないからですよ」と指摘される場面もありました。

 聴覚障害者の受講者も非常に積極的で、グループワークでも的確な発言で議論をリードする場面が数多くあり、グループの成績に貢献していました。
また、ジェスチャーを使ったり、数字を指で表現したり、発言する際に他のメンバーの発言を遮らないようにするなど、自然と聴覚障害者への配慮が生まれていました。
このことで、無意識のうちにメンバーの傾聴の姿勢が強まり、グループ内での対話が深まるプラスアルファの効果があったように感じました。


終了後は高輪研修所内で懇親会が開催され、受講生、佐口先生、事務局が参加、懇親を深めました。
三栄会の中で異業種交流ができるのも三栄会の研修の魅力の一つです。

リーダーシップ研修 懇親会 リーダーシップ研修 懇親会を終えての集合写真

 密度の高い一日でしたが、健常者、聴覚障害者ともに極めて満足度の高い研修となり、皆さん軽い興奮状態といったところでした。


研修委員/JA三井リース(株)福元隆文



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