いい仲間 いい仕事 三栄会
SANEI NEWS

第7回 お酒を楽しむ会 〜イタリア編〜


東京三栄会の人気企画の1つ、お酒を楽しむ会が、師走の平成27年12月9日(水)、三井食品株式会社本社の地下会議室で開催されました。毎回楽しい企画ですが、今回は特に盛り上がりを見せました。ワイン、ビールに加え、何故かスパークリング清酒も出されて大変楽しい時間となりました。

過去6回で、ビール、日本酒、焼酎、赤ワイン、白ワイン、ウィスキーと主だったお酒はひととおりカバーできたので、今回は地域という切り口で「イタリア」ということで行いました。「イタリア」にした理由は、今年は5月から10月までミラノ国際万博が開催されたことに加え、6月に三井物産がイタリアの小売・外食事業大手であるEATALY Distribuzione S.R.L.(イータリー社)他と共同でイータリーアジアパシフィック社を設立したことで、三井食品も「イタリアに強い三井食品」を標語に、イタリア食材、飲料ビジネス強化の組織を立ち上げ取組みを強化していることも背景です。

夕方6時半に開会され、先ず、東京三栄会副会長で三井食品社長の藤吉さんからご挨拶を頂き、続いて同社輸入開発部イタリアMDチームのご担当お二方によりイタリアワインの歴史と種類について分かり易い説明を、又、イタリア初のクラフトビールメーカー、Birra Baladin(バラデン)の製品、企業概要について説明を頂きました。






イタリアと言えばすぐに思い浮かべるのはワインですが、歴史を紐解くと、諸説あるものの、もともとは今のイラク、シリアのある辺り、古代メソポタミア文明が栄えた地域が原産で、その後エジプトを経て地中海を渡り、ギリシャに上陸してイタリアへ、そこからドイツ、フランス、イタリアと言った西ヨーロッパと、ウクライナ、ルーマニアなどの東ヨーロッパの2方向に分かれて伝わって行ったそうです。ワイン葡萄は地中海沿岸が原産の植物でワインもこの地域で一般的な飲み物だったのだろうと思っていた方で、そうではなかったと知り驚いた方も少なくなかったのではないでしょうか?また、現在問題となっているシリア難民が地中海を渡ってヨーロッパへ流入していくルートと重ね合せて考えられた方もいると思います。

イタリアワインの格付けは大きく4段階があります。最上級のDOCGから下に向かってDOC、IGT、VDTという構成です。DOCGとDOCは新EUワイン法による分類では最高のDOPというランクに格付けされます。DOCGはDOCのうち更に特別地域として政府保証されるワインで、生産者の30%以上、栽培者の20%以上の同意が必要要件であり、希少価値の高いワインです。

イタリアでは全土でワインが生産されています。南部のプーリア州(長靴のかかと部分)は「ヨーロッパのワインセラー」と呼ばれ豊富な種類で有名です。また、シチリア州(島)はイタリアワイン生産量No.1で、イタリアで最も古いワイン産地です。嘗て、ローマ法王直轄のワイナリーもあったそうです。ワイン、特に赤ワインがキリストの血の象徴として儀式でも使われることから、修道院で栽培、醸造されて、キリスト教の広がりと共に西ヨーロッパ各地に広まっていきました。当日はDOCとIGTの赤ワインをはじめ、赤、白、ロゼの3種類のWine Cup(ワインのワンカップ版)も試飲されました。また、Wine Cupは3本セットでお土産にも出されました。

イタリアのお酒と聞いてビールを思い浮かべる人は相当なイタリア通、ビール通ではないでしょうか?三井食品ではイタリア初のクラフトビールメーカー、Birra Baladin(バラデン)のビールの輸入販売を開始しました。1996年にバラデン社の創業オーナー、テオ・ムッソがアルプスの麓、ピエモンテ州で地ビール醸造場として生産を開始したのが始まりです。バラデンの特徴は、ビールと料理の相性をよく吟味して様々な味のバリエーションを持つビールを製造していること。そして、原料となる大麦の80%以上をバラデン社自らが経営する農場で生産するなど、味だけでなく原料にも拘っている点です。今回は4種類のビールが試飲に出されました。それぞれ風味とコクが異なり、提供されたハムやチーズとの相性を楽しむことができるなど、大変優れたビールだと思いました。








30分あまり、ワインとビールのレクチャーを聞いた後、いよいよ乾杯です。
ここで、一旦「イタリア」から離れて、特別参加頂いた宝酒造からスパークリング清酒「澪(MIO)」を提供頂きました。東京三栄会の共通世話人、JA三井リース事業の岡村常務の発声により澪(MIO)で乾杯を行いました。MIOはのど越しが軽く、フルーティーで大変飲みやすい日本酒です。これからの季節、クリスマス、新年会などで利用されては如何でしょうか?美味しく飲むポイントは2つ。MIOのボトルとグラスをキンキンに冷やしておくこと、そして細身のシャンパングラスがお奨めです。








1時間半の予定を大幅に超えて、8時25分に中締めとして参加者全員による三本締めでお開きとなりました。
今回はWine Cup3本セットの他、スパークリング清酒「澪」と「澪Dry」のボトル、他にも多々お土産を頂き、ここでも参加者は更に笑顔になって帰路につきました。

当日は12月から始めている日本盲導犬協会への募金もお願いしました。当日は総額18,186円の募金を頂きました。皆様のご協力に厚く感謝申し上げます。

次回の「お酒を楽しむ会」も構想が固まりつつあります。楽しみにしていて下さい。













前のページに戻る

PAGE TOP