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第69回(特別)絵画教室「パブリックアートを楽しむ会」


平成29年5月18日(木)の絵画教室は吉武先生の引率で、「パブリックアートを楽しむ会」と題して、渋谷マークシティ京王井之頭線とJRを結ぶ連絡通路に展示されている2点と、東京メトロ4駅に展示されている8点の合計10点の鑑賞ツアーを行いました。


表をクリックすると大きな画像でご覧頂けます



渋谷マークシティ、京王井之頭線改札に向かう通路に、岡本太郎の「明日の神話」が展示されています。原爆がテーマの絵画で、縦5.5m x 横30.0mの巨大な絵画です。
大阪万国博覧会「太陽の塔」と対を成すと言われており、所在が不明となっていたこの作品はメキシコで発見され、修復を経てここへ展示されました。



これほど大きな作品ですが、参加者の中には、何度も前を通っていたのに全く気付かなかったという人もいました。この日も、集合時間が18時30分という帰宅通勤時間帯だったこともあり、足早に通りすぎる人ばかりで、足を止めて見るといった光景はありませんでした。
第五福竜丸が被爆して水爆が炸裂している様子を描いたといわれる作品は、恐ろしさを感じさせる作品でした。

岡本太郎作品のすぐ近くに、天津 恵さんの「Bright Time」という作品が展示されています。陶板レリーフ素材で出来ており、「明日の神話」と対照的な明るい作品で、明るい未来を想像させる作品でした。





ここから東京メトロ副都心線 渋谷駅に向かい、13番出口方面に2点の作品があります。
その中の1つ、絹谷幸二さんの作品「キラキラ渋谷」も信楽焼の陶板で出来ており、白が基調の作品です。陶板では白を出すのが非常に難しいとの先生の説明でした。
作品には、富士山が描かれ、忠犬ハチ公や東急のマークなど、題名の通り渋谷の街のシンボルが沢山盛り込まれた作品で、見ているのが楽しくなる作品でした。





今回のツアーでは、渋谷を出発して、1駅毎に乗車と降車を行いましたが、最後の新宿三丁目駅までは改札の中にある作品を見ることができたため、運賃も目的地の運賃のみでも見ることができたのも魅力でした。

新宿三丁目の吉武先生の作品「晴れのち雨のち晴れ」は、説明を聞くたびに作品の細部を確認することが出来て、聞いて、見て、探す(確認する)という楽しみ方で発見が沢山ある作品であることを感じました。
先生の作品は、陶板のパーツ以外に、陶板にガラスを付着させて焼いたパーツもあり制作日数は、約10名のスタッフと共に1年間を要したとの説明でした。






最後の新宿三丁目駅では、改札内に山本容子さんのステンドグラスの作品1点、外に同じく山本容子さんの作品1点と千住博さんの作品1点が展示されていました。
山本容子さんの作品は、2点とも不思議の国のアリスの物語の1シーンを描いており、女性らしい可愛い作品でした。



新宿副都心線のパブリックアートのテーマは「活力(ENERGY)」ですが、その通りに全て活力を得られた作品ばかりでした。
東京メトロ、あるいは都内には、まだ沢山の作品のパブリックアート展示があり、絵画教室では、今後もこのような企画を行っていく予定です。
是非参加してみてください。




(東京三栄会 文化交流委員会)


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