いい仲間 いい仕事 三栄会
SANEI NEWS

第76回絵画教室 「パブリックアートを楽しむ会(U)」 開催


平成30年7月19日(木)午後6時30分、東京メトロ副都心線・池袋駅に集合。東京メトロ副都心線の8駅には、日本を代表する12名のアーティストたちが制作した14点のパブリックアート作品が設置されています。今回は池袋を起点に北参道駅までの5駅、7作品を鑑賞しました。昨年5月開催に続く2回目です。参加者は講師の吉武研司先生(元女子美術大学教授)を含めて11名。

池袋から北参道までの所要時間は僅か13分。作品数は7つ。あっと言う間に見終ってしまいそうですが、1つ1つ鑑賞してみると様々な発見があり驚くことばかり。駅ごとにデザインカラーやコンセプトがあるなど知らなかったことが多く、北参道駅にある吉武先生の壁画を見終ったのは午後8時30分と優に2時間かかりました。

以下、参加者の関心が特に高かった作品数点をご紹介します。鑑賞した作品リストは最終ページでご覧いただけます。




<地下鐡道乃圖(チカテツドウノズ) 西早稲田駅(早大理工方面改札外)>

ステンドグラス。雲間から見る洛中洛外図のように、上空から幾重にも重なる地下空間を見下ろし、様々な角度から空間を切り取っている。地下鉄車両ながら銭湯風景が描かれ、江戸風の装いの人と現代の人々が交差している様子や、寝台車の様に狭いスペースで休む人達など、随所に発見と驚きあり。電車賃を惜しまずに改札を出て鑑賞する価値あり。






<新宿躑躅(シンジュクツツジ)  東新宿駅(改札内)>

赤、白、黄色のカラーメタルを組み合わせて咲き誇るツツジを表現した大作。メタルと壁の間隔は色ごとに決まっており、不思議な立体感を生み出している。作者は現代美術家で舞台芸術も手掛ける中山ダイスケ。夫人は女優の鶴田真由。尚、ツツジは新宿区の区花の由。







<晴のち雨のち晴  北参道駅(改札内)>

三栄会絵画教室の講師、吉武研司先生の作品。大小様々な形状の陶版を組み合わせた巨大壁画。向かって左から太陽=晴、水=雨、太陽=晴の構成。色とりどりの陶板は、素焼きにすると10パーセントほど縮むそうで、釉薬の色やガラスの混ぜ具合で焼き付ける温度を変えたりもするそうです。500近い様々の陶板は大きさ、形状が異なる為、壁面に留める順番も工夫が要るなど、制作には多くの人手、創意工夫と時間を要しています。








<駅ごとのデザインコンセプト・ステーションカラー>

壁画とは別に今回分かったことは、副都心線は駅ごとにデザインコンセプト、ステーションカラーがあることです(https://ekikabe.net/category/fukutoshin-line)。
それは駅名のプレート、ベンチ、ホームのタイル、空気ダクトなどに反映されています。列車を待つ間、駅ごとの特色を探してみるのも良いかも知れません。


※雑司ヶ谷駅のベンチ。 デザインコンセプトは『木漏れ日×過去への思い出』。ステーションカラーは『青竹色』。ホームのタイルにも緑色の石が混ぜられている。



※西早稲田駅の駅名とベンチ。デザインコンセプトは『文教×水流』。ステーションカラーは『水色』





終了後は渋谷まで移動して懇親会を開催しました。2時間余りの歩行と蒸し暑さから全員が生ビールで乾杯。ワインやピザなどで大いに会話が盛り上がりました。

絵画教室は概ね2ヵ月に1度の頻度で開催しています(季節要因などで年間開催数が変動する場合あり)。次回開催時期、テーマは検討中ですが、10月開催予定の「独立展」鑑賞も候補にしています。具体的内容が固まり次第三栄会HPで募集致しますので、大勢の皆さんのご参加をお待ちしています。


■池袋駅

■雑司ヶ谷駅

■西早稲田駅

■鑑賞作品




前のページに戻る

PAGE TOP