いい仲間 いい仕事 三栄会
SANEI NEWS

第83回(特別)絵画教室『第87回独立展』鑑賞会開催


令和元年10月25日(金)、今期2回目となる絵画教室を、六本木の国立新美術館で開催されている『第87回独立展』の鑑賞会として開催しました。
今年は10月に入っても、次々と大型台風が発生してその爪痕も大きく、当日も太平洋上に発生した台風の影響で大雨となったため開催が危ぶまれ、参加予定だった数名の方が参加の断念をされたことが残念でしたが、委員を含む8名で鑑賞することができました。
『独立展』は、絵画教室で教えて頂いている吉武研司先生が所属される「独立美術協会」団体が開催している企画公募展です。大きさ130号(1940×1620㎜)まで、2万円の出展料で1人が2点出すことが応募条件となります。そのため2枚とも入選した場合は、テーマが違う同じ画家の絵画が2枚並んで展示されることもあります。展示は会員、常連画家の作品が多く、毎年訪れて観ていると、作風で昨年どんな感じの絵が出展されていたか思い出すこともあります。
御年70歳を超えられた吉武先生よりまだ先輩の、100歳に近い会員画家作品も展示されており、これからもまだまだお元気で描き続けられるだろうことが伺え、また来年確認しに来たいと思わせる大作もありました。


■【吉武先生の作品前に集合】参加者・入選作家の梅浦氏と一緒に撮影



毎年『独立展』では、12日間の展示会期中の2回の金曜日を20時終了としており、18時30分からは入場料無料とした上に「アートナイトコンサート」と称し無料コンサートも行います。
昨年は、絵画に囲まれて立ち止ってコンサートを聴いているうちに時間が迫り、3階まである広い会場の内、3階の展示を慌てて観ることになったため、今年はコンサートを聴きながら1階を観てまわることにしたところ、吉武先生のご紹介により、会員である女流画家・大久保宏美さんの展示作品の前で音楽を聴きながら話を伺うことが出来て、滅多にない贅沢な時間を過ごすことが出来ました。


■大久保宏美さんの説明(手前から3人目) 作品名「ソフトランディング」



130号という巨大な作品は、直接キャンバスに下絵を描くのではなく、縮小版でデザイン校正、色味を決め、巨大キャンパスに写していく時に色を細かく確認しながら時間を掛けて仕上げるといったこと、絵の構成を決める順番や下地に色を入れて全体の色を出していることも説明して頂きました。尚、作品名の「ソフトランディング」には、絵の完成を終着点として、そこに向けてやや未完成の状態で終わらせる(ソフトランディング)という意味を込めたとのことです。先生のお知り合いの方等、実際に作者の方から作品の制作過程や意図などを聞けるのも絵画教室の醍醐味の一つです。


■上の右【梅浦康平氏作品「Beyeler’s reading room」】

■多数の出展・入選作品



20時に鑑賞会を終了したあとに正面玄関を出ると、幸いにも雨は上がり、雨雲や霧も強い風で吹き飛ばされ、六本木の空に浮かぶ六本木ヒルズビルも美しく浮かび上がっていました。
黒川記章氏設計のこの美しい美術館と共に、六本木ヒルズビルの絵の様な景色を観ながら懇親会場に向かい、ご一緒して頂けた入選画家の梅浦氏にも製作や出展のご苦労、選考の際の審査員の先生方の厳しい講評のお話を聞いたり、先生に選考の際の貴重なお話を聞くことも出来て、充実した週末となりました。



次回、12月絵画教室は、カレンダー作成に挑戦する予定です。 先生に丁寧にご指導頂けますので、是非ご参加を試みて下さい。 皆さんのご参加をお待ちしております。






(文化交流委員 三井製糖㈱ 永見 和子 
JA三井リース㈱ 上重 貴靖)


前のページに戻る

PAGE TOP