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東京三栄会 文化交流委員会主催 第11回街歩きを楽しむ会「麗しき皐月、美しきバラ。横浜を歩く」


東京三栄会 文化交流委員会では、2026年5月23日(土)に「麗しき皐月、麗しきバラ。横浜を歩く」と題して、横浜の山の手と海辺の街歩きを開催しました。街歩きを楽しむ会としては、東京を離れた初めての試みです。

JR京浜東北・根岸線の「石川町駅」に集合し、駅を背にして山手イタリア山庭園を目指すと「大丸谷坂」という坂道が。ここは関東大震災の時、高台に逃げようと崖を登った人々が、下から吹きあがってきた火災に巻き込まれ、27名もの犠牲が出た場所で、坂道の途中には供養のお地蔵様がありました。






今ではすっかり整った住宅街を抜けると第1の目的地、山手イタリア山公園に到着。ここは明治時代にイタリアの領事館があった場所で、イタリア様式の庭園には見ごろを迎えたたくさんのバラの花。参加者みんなで「きれい」と歓声をあげ、東京は渋谷から移築した「外交官の家」や、大正時代に建てられたオーストラリアの貿易商、バウデン氏の住宅「ブラフ18番館」といった歴史を感じる洋館を眺めて、ゆったりと散策を楽しみました。






公園を抜けると、山の手の住宅街の道を歩きます。どこの家も、素敵な外観と立派な門に「すごいね!」と感心の声があがりました。元々は岬の山の尾根が、今では道路になっているそうです。



道を進んでいくと、次の目的地、「カトリック山手教会」がありました。この教会は幕末の横浜港開港時(1862年)に横浜居留地に建てられ、その後、市街地化に伴い現在の場所に2代目の聖堂が建ちましたが、現在の建物は関東大震災の約10年後に建てられたものです。庭には明治元年にフランスから寄贈されたマリア像が。150年以上前のものとは思えない美しい姿で今もたたずんでいます。






教会を後にして、次は元町公園に着きました。昭和初期に建てられたイギリス人実業家の、べーリック・ホールや、スイス人貿易商のエリスマンの元邸宅など、こちらにも素敵な洋館がありました。道の途中には、明治時代風の古い形の電話ボックスが。
中をのぞくと普通の公衆電話が置いてあり、予想外の光景に参加者も笑い顔。
電話交換業務開始100年を記念して設置されたもので、今でも使うことができます。



そして、午前中のしめくくりの目的地、「港の見える丘公園」を散策。ここからはベイブリッジや横浜の街並みが見える、山手散歩では欠かせないスポットで、開港当時は外国人居留地で、丘の上のバラ園は、イギリス軍の駐屯地だった縁で「イングリッシュガーデン」と呼ばれ、下のフランス軍が駐屯していた場所は「フランス山」と呼ばれています。



この公園は、スタジオジブリの映画『コクリコ坂から』のモデルになった場所で一角には映画の記念スポットが設けられ、国際信号旗も掲げられています。






午前中、山手を歩いて、すっかり空腹の街歩き御一行。お待ちかねのランチはホテル エスカル横浜の「レストランうみかぜ」でハンバーグとエビフライです。ボリューム満点ですっかりお腹いっぱいになり、自己紹介をしながら参加者同士での交流を楽しみました。ちなみに、エスカル横浜は、船員、海事関係者向けの公共の宿で、ロビーをはじめ館内のあちこちに船員の制服や船の備品などが飾られて、さすが港の街・横浜。



お腹いっぱいになり、午後の部がスタート。レストランからほど近くの「ホテルニューグランド」に到着。昭和初期に開業した伝統と歴史のあるホテルで、喜劇王チャップリンや、マッカーサー元帥も滞在した315号室は「マッカーサーズスイート」として宿泊することが可能とのこと。ホテルの廊下には、有名人が滞在した際の写真がたくさん飾られていて、マッカーサー元帥が歩いた玄関の階段も、現役で使われています。






ホテルの歴史を感じた後は、氷川丸を見学。現役時代は、アメリカ・シアトルへの航路で活躍し、喜劇王チャップリンも乗船したとのこと。クラシックで豪華な船内は見どころ満載で、客室のベッドの上に置かれた毛布は、掃除した人、それぞれでたたみ方が違い、その様子が再現されています。ちなみに、「氷川丸」の名前の由来は埼玉県さいたま市にある「氷川神社」。操舵室の壁には、今でも交換され続けている大宮氷川神社のお札がありました。



午前中に石川町駅からスタートしたこの街歩きも、いよいよ終盤。横浜市内の3つの塔のある建物は、トランプのカードにちなんで、キング=神奈川県庁本庁舎、クイーン=横浜税関、ジャック=横浜市開港記念会館と呼ばれ、歩きながら3塔を見学。どれもが歴史を感じさせる重厚な建物なのに、現代の街並みに、良く馴染んでいます。



山下公園で海を眺めながら歩いて、北仲ビルに到着。この建物は2020年2月に竣工した超高層タワーマンションで、46階(地上154m)には一般に開放されている展望フロアがあり、しばし横浜の街並みを高いところから眺めつつ、椅子に座って小休止。素敵なレストランもありました。






そして桜木町駅に到着。12,300歩の街歩きでは、一般的な観光では、あまり行かない山手の街並みや、美しく咲くたくさんの花、明治時代から続く横浜の歴史に触れて大満足の街歩きになりました。引き続き、街歩きを楽しむ会を開催しますので、次回もぜひご参加ください。


■氷川丸船上にて







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